出発前々日も渋さ知らズその他
台風一過の日曜日、地の果て国立までお出かけ。「国立パワージャズ2007」というイベントに渋さ知らズが出演するのだ。これで5日間の一時帰国中3回渋さを聴くこととなる。
■2007年10月28日、国立パワージャズ2007
ハコ:一橋大学兼松講堂

まさに「学問の府」という感じ
3バンド出演という豪華さ。最初が「石田幹雄トリオマイナス1プラス林栄一」、2番目に「峰厚介クインテット」、トリが「渋さ知らズ」。
・石田幹雄トリオマイナス1プラス林栄一
バリバリのフリージャズ、石田幹雄の「動」から「静」へ自在に駆け回る大暴れピアノすごい。ドラマーバカウマ。札幌で活動しているそうで、今度東京でやる機会があったらぜひまた聴きたい。
林栄一といえば、大学生の頃に読んだ山下洋輔の『ピアニストに手を出すな!』で「新加入」と書かれていたアルト奏者だ。その「若い人」という印象だけが残っていたので、頭の薄いオジサンがステージに現れたときには驚いた。考えてみればテメーもシジューを超えているわけで、驚く方が間違っている。本当にびっくりしたのは、このバンドのドラマー竹村一哲が17歳と紹介されたことで、「すごい人」ってのはいるんですね。まだ酒もタバコも法律で禁じられているジャズミュージシャンが存在するなんて。お父さんは林栄一より10歳年下だそうで、まあ、平成生まれのAVギャルが登場する時代だ、そんなことだってあるだろう。
・峰厚介クインテット
小学校六年生のときテレビを見ていたら、マクセルのカセットテープのCMで、海をバックに駅のホームのような場所で演奏しているバンドが映った。その時流れた曲に「世の中にはこんなかっこいい音楽があるのか!」と衝撃を受けた。そのバンドが、日本におけるフュージョンブームの発火点となったバンドで峰厚介も参加していた「ネイティブ・サン」。その後「“もっと”かっこいい音楽」が世の中には沢山あることを知ってしまったが、我が音楽人生の起点となったバンドであることは間違いない。この日は渋く淡々と演奏していたが、感慨深かった。なおクインテットのドラマー村上寛も元ネイティブ・サン。
・渋さ知らズ
長めのイントロでじらしておいてリズム隊(と踊る係の人たち)が乱入してくる「Fight on the corner」、聴く度に感動する「股旅」、別の曲(なんだったっけ……)と入れ子になった「We are Fisherman Band」。お尻が決まっていたためかきっちりめの構成で、場所柄タバコも酒もなく、流れるように盛り上がって終わる。
「股旅」演奏中、ツアー中に移動のバスや鉄道の車中から撮影されたと思われる、窓の外を流れ去るヨーロッパの街並みがずっとスクリーンに映される。これが見事に曲とマッチしていて、ついバンドではなく映像を見てしまう。あーヨーロッパ行きてー。
これも「股旅」で、全体が静かになってトランペットの北陽一郎氏がミュートを付けてソロを取った。おお、渋いと思っていたら結構早い時点でミュートがぽろりと抜けたので笑えた。
ボーカル渡部氏はMCで、「我々、昨日は関西方面の学祭に出演し」と言っていたが、名古屋のはずだ。この人本当にテキトー(笑)。
■付記
同じステージでバンドが入れ替わるので、セッティングやサウンドチェックが全部見られて興味深かった。

マイクの数が多いのでチェックがたいへん
会場の一橋大学、広々としたキャンパス、点在する重厚な建物、学びの環境としては申し分なく、学生さんがうらやましい。オレもああいうところへ通いたかった。ええもちろんどうせ受験するだけ無駄だったと思いますよ。
休憩時間が長かったので、兼松講堂の回りを会場前で売られていたワイン片手にうろついてみた。うっそうとした林のようになっていて、何か食えるものでも生えていないかと歩いていたら、ちょうど外でバンドメンバーとお話中だったサックス奏者小森氏と目があって恥ずかしかった。
会場内にあった張り紙。一橋って頭のいい人が通う学校じゃないのか?

「禁煙は遠慮しろ」ってイヤでも吸えってか


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